K-holeのノームコアについて
自分が別のブログで書いたノームコアについての定義を再録します。
今回は今更ですが
K-holeのあのレポートの図をもとに
○ノームコア
○アクティングベーシック
○マス・インディー
○オルタナティブ
の違いを説明してみたいと思います。
僕は英語わかるわけじゃないので
色々とこのレポートを解説・対訳してくれている他の記事などを読んで、
自分なりにこの図を見てその単語を調べて考察した結果ですので、間違ってたらお許し&その部分を指摘いただけますと助かります。
まず、あの図です。
他のファッション系の記事でこの図の解釈が
なんとなくわかりにくくなっている原因は主語を「流行(=ファッション)」にしていないからです。
この図は
①流行に対して
・受け入れる(mass)
toleranceの軸
「流行に対して割と寛容」
・受け入れない(alternative)
rebellionの軸
「流行を受け入れようとは思わない」
②流行に対して
・思い入れ・ポリシーが強い(core)
empathyの軸
「流行(ファッション)に対して思い入れやポリシーが強い」
・わりとどうでもいい(indifference)
indifferenceの軸
「流行に対して無頓着」
という大きく分けて二種類の判断軸で
できています。
また、
evasionの「回避」
=「目立ちたくない」
の意味で
celebrationは直訳すると「祭典」
とかになると思いますが、
=「目立ちたい」
の意味です。
defferenceは
=「アイテムが人とかぶるのは嫌だ(一つ一つのモノにこだわる)」
samenessは
=「アイテムやコーデが人とかぶってもいい(あくまでアイテムはコーデの素材の一つとして考え、モノそのものへの執着はない。)」
の意味です。
これをふまえると、
○ノームコア
=目立ちたいけどアイテムへの執着はない。
ただ(+流行(ファッション)をかなり意識し、自分のポリシーがある。なんでも流行だからといって受け入れるわけではない)
○アクティングベーシック
=別に目立ちたくないけど一つ一つのモノ(ブランドと言い換えても良いかも)にはこだわりたい
(+流行だから着るとかはないけど、まあそこそこ意識はして取り入れてはいる程度)
○マス・インディー
=目立ちたいし、モノにこだわりたい
(+その時その時の流行にどんどん流されていいと思っているし、ポリシーとかファッションそのものへの思い入れがそれほどあるわけではない)
○オルタナティブ
=目立ちたくないし、モノへのこだわりもない
(流行を取り入れるのは恥ずかしいと思っている。そして無頓着というほどでもなく、一応ポリシーのようなものはある)
となるわけです。
この中でノームコアはオルタナティブと
「別にアイテムが人とかぶっても構わない」
「モノへのこだわりの薄さ」
という点で共通ですが、
「オシャレに見られて目立ちたい」「ポリシーが強い」という点で違うベクトルを向いています。
そして、質が良いもの、高いもの、希少性があるもの、珍しいものを着ているからオシャレ、
という判断基準ではないので、
例えば、
極端なことを言うとみんなユニクロとか全身1万円以内でコーデしろ!一番オシャレなやつが勝ちだ!みたいな縛りの中で差異を出す、みたいなことになるわけです。
このノームコアの中にも
それを単純に流行として考えている人と
そもそもオシャレかどうかの判断基準としてノームコア的な感覚がもともとある人がおり、
そこで次に取る一歩が二者で微妙に異なると思います。
無地の白Tを着ているあなたはどっちですか?
なんでそのアイテムを選びましたか?
何でニューバランスを履いてるんですか?
どうしてそのロゴが付いてるものを着てるんですか?