量産型が叩かれる本当の理由
「最速でオシャレになれる方法」的マニュアル。
昔からこういうのは大好きで、
勧めているアイテムと同じものを買うことはほとんどないが、それぞれのブログのレベルや「戦略」を分析して楽しんでいる。
中でもマニュアル化することで当然ぶち当たる「量産型」問題。
これについてはわかりやすく、かつ影響力のあるブログほどこのジレンマを抱えているようで、
例えば僕がメインで読んでいる小林弥起くんの「服を売らない店員さんの初心者ファッション塾」では、
【量産型ファッションは正しい】オシャレになるために絶対にたどるべき道のりとは?
http://www.yaoki-fasnavi.com/entry/syuhari
という直球の記事も書いており、
おそらくそう言った意見も多く寄せられるのではないかと思う。
かと言えば、彼のLINE@には「おしゃれな服装ってどんなのですか」「結局何を着ればいいの?」的な低レベル過ぎる質問も多く寄せられているようで、上と下からの意見に板挟みになっている様子が伺える。
これについては、彼のブログの内容が、
いわゆる「脱オタ」的な着こなし以前のレベルのものと
割と経験則が入ってくる「コーデのコツ」的なものが混在しており、
多分まるっきりの初心者には難しいのだと思う。
かと言って、ある程度オシャレをしてきている人達にはそれなりの自負があり、自分の服装を「なんかイマイチなんだよな〜」とは思っているが、今さら「量産型を目指せ」と言われても受け入れ難いはずだ。
量産型を叩く層と言うのはこういった人達である。
また、本人がいわゆる「意識高い系」であるため、ブログがターゲットとしている層と実際にファッションを支えている層とのズレがある。
Twitterでのちょっと「意識高い系」の発言や「自分を変える」系の記事も、ちょっとターゲット層にはそぐわない違和感を感じる。
言ってることは間違ってないし、「オシャレになりたい!と言っているくせに努力しない人はダメ」 と言うのも間違い無いのだが、
多分ターゲット層が絞れていないのだと思う。
これは本人そのものの専門性がハッキリしていないのが原因である。正直、ヘアケアなのかコーデ指南なのか、起業の勧めなのか何が彼の強みなのか曖昧である。
オシャレになりたい、と思っている人達は必ずしも「努力して人生を変えたい」とは思っていないと思う。
コーデメインのブログで行くとして、
ジレンマを解決するには、下に合わせて
「これを買え」にしてしまうか
上を取り込むために
「この系統のこのコーデをこなれて見せるにはこういう体型で、これとこれとこのアイテムを身につければいい」
みたいな系統別のテンプレを作ってしまう
の二択だと思う。
彼には多分そこまでノウハウがないので、
後者は無理だと思う。
また、WEARなどを見ていると思うのだが、
「量産型」の格好をしている人ほど「顔出し」していないのだ。
ちなみにほとんどの人が「ゲスの極みマッシュボブ」みたいな髪型をしている。
身バレを考えるとむしろ逆だろう、
と思うのだが、ウチのブログでもいった通り、
「顔の系統は重要」なのだ。
コーデと顔は切り離せないものなので、
僕は顔出ししていない人の服装は良し悪しをジャッジできない。
弥起くんのブログの購読の条件は
27歳まで、スキニーがはけるくらい細身の体型であること、である。
個性的な格好をする事は必要では無いが、
「自分に合った」格好をする事は必要である。
少しでも服をかじったことのある人はこの点に嫌でも気づくものである。
なので、このブログは本当に藁をもすがるような初心者で、とにかくオシャレになれないと心が押しつぶされそうな、限られた若者のみがターゲットなのである。
どちらかと言えば、僕も弥起くんと同じように苦労してオシャレになろうと努力してきたタイプなので、人ごととは思えないのだ。
何しろ、「意識高い系の匂いを消す」
事が求められているのは間違いないと思う。
また、起業とかヘアケア関係は別のブログでやった方が良い。