白い紙を貼れる?
コーディネートを考えていると、
不意に自分のコーデが野暮ったいと感じる事がある。(経験則的には特に春)
そういう時、胸に白いバッジを付ける
(白地にちょっと文字が書いてある、くらいのなんの変哲も無いものでいい)、
袖をまくる、パンツの裾をまくる、白いソックスを見せるなどの方法で軽減される事がある。
「白」はポイントになる色だったりする。
よく「ヌケを作る」と言ったりするが、
これの正体はグレースケール上の
白〜グレー〜黒の明度の諧調を作ることにある。
コーディネートの場合、この諧調を単純に応用する訳にははいかないが、日本人の場合、顔とか手とか脚とか肌の部分が1番明るいので何も考えなくてもこの役目を果たしそこそこバランスが良かったりする。
ただ、黄色人種は白人より肌に色味と言うか濁りがあるので、使う色合わせによっては諧調のバランスが悪くなることがある。
(多分そういう理由。だから初心者向け指南はモノトーンプラス1色とか2色とか言われるのだと思う。モノトーンだけ使っておけば失敗がなく、モノトーンの諧調だけで最低限の担保ができるので、このくらい無責任な言い方で大丈夫)
黒人と日本人で似合う色が異なるのはこのため。
この諧調の偏りと言うか濁りというかそういう気持ち悪さを明度で散らしたいから、どこかに「白」を入れると急に垢抜けて見えたりコーデがまとまって見えたりする。
本当は別に白じゃなくてもいいけど。
例えばショッキングイエローとか原色の赤とか。
しかしこれはどちらかと言うと他の諧調に全振りできる黒人向けだと思う。
黒(褐色)しかなければ、それ以外に使った色はほとんど全て明るい方に割り振られるので、大胆な色遣いが可能となる。
だから日本人にとってヌケと言う言葉が
単純に「肌見せ」「白を使う」ことになっていると思う。
それだけ「白」は大事。
何となくバランスが悪くて気持ち悪いと思ったら、「白い紙」を折ってポケットとか服の隙間に挟んだり、胸にに貼ったりしてみよう。
それで改善されたりすることもある。
「もう何でもいいからなんか白いものをくっ付けて置けば何でもいい!」くらいまで思えるかどうか。
「気持ち悪い」事に気付けるかどうか、そう思えるくらいこだわれるかどうかがが、色遣いのうまさに差が出るものなんじゃ無いかと思ったりする。