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おしゃれって何なのさ!

今まで誰も書かなかった「普通に服を着ること」について。

スタイルをどこに寄せていくかという問い

世の中には色々な服装があるが、

果たしてその服装をするのに「資格」はあるのだろうか。

例えばそれはどこからがコスプレでどこからがスタイルなのだろうか。

 

 

 

ライムスター宇多丸氏の、

2013年のエルオンラインでの発言が秀逸だったのでこちらをもとに考察していこうと思います。

http://m.elle.co.jp/fashion/pick/13awtrend-90s-hiphop13_0927/1

 

ターゲット的には

ハリウッドセレブとかの真似しちゃう系の流行ど真ん中ミーハー女性向け(でしょ!?)で、

内容的には「90年代リバイバルの核としてヒップホップファッションがまた流行るんだけど、じゃあ何を着ればいいの?」

というもの。

 

この中で僕が注目したのは宇多丸氏の以下の3つの回答。

 

①【2013年現在のヒップホップファッションは、'90sからどう変化した?】
 
俺は90年代で1回止まったと思ってるんですよね。ダボダボ、野球帽、スニーカー、要はみなさんがイメージするまんまのヒップホップファッションです。今もトレンドと関係なく、ずーーーっとその格好をしている人もいる。それとは別に、カニエ・ウェストとかヒップホップシーンの中のおしゃれさんも出てはきましたが。なんですかね、昔と違って、今はみんなが同じ格好をしているっていうのがなくなった。わかってやっていればアリというか。文脈による。ダサい格好というのがなくなっちゃった。
 
シルエットやちょっとしたディテールの差で、わかっている人とわかっていない人の差が微妙に出る。差異のゲームが極度に複雑化しているから、一番イケてる人と一番イケてない人が全く同じような格好をしている、ということもあり得る。

 

 

②【宇多丸さんもヒップホップ女子が好き?】

 
どの人もそうだと思うんですけど、自分に似合っていればいいんですよ。僕は似合うものを着るのは知性だと思うから。服なんてどうせ着なきゃいけないものなのに、その要素を考えないようにしているのは、ちょっとした知性の欠如に見えちゃう。ま、「興味ない」というのは、ひとつのあり方としてあるけど、とんちんかんな格好をしているのは、「あー。頭が悪いんだな」って気がしちゃう。
 
やっぱり、自分は何が好きでどういう人間なのか、っていう自己演出をちゃんと考えないと、トレンドを追っかけるのは不可能な時代だから。ちゃんと自分の好きなものを掘り下げる必要があるのかもね。

 

 

 ③【今、女の子が'90sヒップホップファッションを取り入れるなら? 外さないポイントは?】


ミリタリーやワークの、象徴的なアイテムを取り入れるくらいかな~。当時のシルエットまで完全にコピーしてしまうと、ただのコスプレになっちゃう。プレッピーっぽいのに、ちょっとハードなテイストが入っている。カーディガンやボタンダウンに、迷彩柄のバッグやアウトドアっぽいブーツを合わせる。こういうミスマッチ感のあるバランスじゃないですかね。

 

 

僕はこれらのQ&Aに冒頭の問いに対する答えが隠されている気がしました。

 

上記①〜③を踏まえて重要なポイントをまとめると、

 

1.今の時代、トレンドを追うというのは不可能。これを着ればいい、という正解はない。

かといってとんちんかんな格好をしているのは問題外。

自分はどんな人間なのか自己演出するためには、自分の好きなものを掘り下げる必要がある。

 

2.今の時代、ダサい格好というのはない。

その人が文脈をわかってやっているかどうかが差異を分けるポイント。

それらはシルエットやちょっとしたディテールに表出する。

 

3.いくらリバイバルと言っても、当時のシルエットまで完全にコピーしてしまうと、ただのコスプレになってしまう。

 

 ちなみに勘のいい皆さんは
1と2は「ノームコア」の定義とも重複している、という事に気付いたのではないでしょうか。

 

冒頭の問いに答えるためには、

2017年現在「ノームコア」をまず基準に考えることが重要です。

ノームコアは終わった、とWEB上の各メディアは喧伝していますが、新しいトレンドが始まったようでいて、実際は全くノームコアの掌上の出来事なのです。

 

例えば

ギークやタッキー(90年代風にいうとバナルファッション)

などはそのまま上のポイント2になりますよね。リバイバルなのは間違いないのですが、「文脈がわかっていてあえてやっている」のバリエーションである事は分かるでしょうか。

 

今のスタイルは、

あらゆるサブカルチャーやスタイルを全て分かっている前提なので、全てに「メタ」な視点というのが加わる、という点をまず覚えておきましょう。

どういうスタイルだったか本当は知ってるけど、「あえてやっている」

「当時のスタイルを感傷に流されずに素材の1つとして無慈悲に組み入れている、それも本当は細かいところまで知ってるんだけど、あえて分かってない、何も考えていないかのような組み合わせをしている」

というフィルターを通すと今っぽくなります。

 

感覚的なものですが、

前にネットショッピングで、忍者ハットリくんの絵が描いてあるのに、

(分かってて)「パーマン」と描いてあるスウェットを見たときは、強烈に今っぽさを感じました。

 

でも、そう言う服を着ろ、ってことじゃないですけどね。

 

頭でっかちになりすぎてしまったので、

じゃあ結局どうすればいいの?

と言うのはまた次回。