オタクとネルシャツと海外カルチャー・サブカル①
おしゃれっぽくネルシャツを着る際に
無意識的に意識しているであろう海外カルチャーを思いつくまままとめてみます。
とりあえず前編。
【ワークスタイル(1930〜40年代くらい〜?)】
本来の用途なので、サブカルではないと思いますが、昔の肉体系労働者のコスプレです。
よくあるのはアメカジワークとかフレンチカジュアルワークとかですかね。
ヒッコリーオーバーオールのインナーにネルシャツ着てその上からカバーオールを羽織って胸に懐中時計でキャスケット被ってレッドウィングのブーツ、さらに赤いバンダナみたいなコテコテのアメカジ兄さんを古着屋さんで見かけますよね…
ネルシャツを着ないでボーダーの何かにするといきなりフレンチになります。
ワークスタイルも職種(木こり系・炭鉱・牧場・鉄道関係・港湾労働者・エンジニア系とか…)や国・地方などによっていくらでもバリエーションはありますが、
基本的なバランスとしてはパンツをダボっとさせて裾を捲ってワーク系ブーツを見せるとそれっぽくなります。
ネルシャツ(というかシャツ関係全て)については着丈が長くタックイン前提のデザインであるほど本格的っぽいというか、いなたい感じ。あと古い時代のコーディネートの方がカッチリしてると思います。(仕事中に着てたものなのか日曜に教会に行く時とかの一張羅的なアレなのかでも違うと思いますが…)
また現代風のものほど一般的には全体的に細身のバランスになっていると思います。
普通に現代のブルーカラーの外人さんが着てるネルシャツもここに分類されるでしょう。
一番幅広く解釈ができるやつです。
【カウボーイ(1940年代くらい〜?)】
スナップボタンタイプのネルシャツやデニムシャツが多いイメージですね。
このタイプは袖と裾が長め(馬に乗っている時は腕を前に伸ばしているので袖が前に引っ張られるため袖が長め、前屈みの体勢になっているのでパンツから出てこないように裾長め、というのが定説。スナップボタンは馬に乗ってる時に枝とか引っかかって引っ張られてもすぐ脱げて危なくないようにした結果だそう)でウェストがシェイプされてるものが多く、それに合わせてコーディネートも腰回りがピタッとしている股上浅めのデニムなんかが雰囲気?
どのくらいコテコテにするかがポイントで、女の人の方が思い切ったコスプレをしてる気がします。
けっこう思い切ってやった方がこなれて見えてカッコいいと思うのですが、
男性の場合は萩原流行のせいでハードルが無駄に高くなっている気がします。
これらをマイルドにしつつ狭義のロックテイストを混ぜ独自の進化を遂げたのがギャル男系では?
【アウトドア(1970年代〜)】
いわゆるヘビーデューティというやつです。
サイズ感的にはジャストのサイジング。
なるべく土臭いアイテムと合わせると雰囲気。街着として考えると70年代のアメリカのバックパッカーあたりのコスプレがちょうど良いのでは?
あとこの辺りからデニムを街着で履くのが一般的になってきたとか。同じデニムでもブッシュパンツの形だといかにもな感じになりますね。
それにしてもメンクラの表紙はコテコテすぎます。斧持ってるし。
ホールアースカタログだのビームスだのナイキのスニーカーだのシェラのマンパだの今に至る日本のアメカジの源流。
今の日本のファッション界の重鎮はこの辺が流行ど真ん中だった人達だと思います。
サーファー系も広義ではこの辺のジャンルに含まれるのではないでしょうか。
てかダウンベストさえ着てればアウトドアっぽくなりますよね。
【ハードロッカー/バイカー的な何か(1980年代〜カットオフ系多し)】
ダム・ヤンキースの写真ばっかりで本当に申し訳ないのですが、こういうアメリカン・ハードロック界隈で割と見かけるスタイルです。
とにかく袖はちぎれてたり捲られてたりします。ワイルドだろう?
このジャンルはGジャンのカットオフ率も高い。
何気にこのスタイルは今っぽいと思いますよ。
オタクのネルシャツ関係の画像にあったこの人のコーディネートも袖が引きちぎられてないものの実はこの系譜な気がします。中を黒で統一してるから?
後半に続きます!