おしゃれって何なのさ!

今まで誰も書かなかった「普通に服を着ること」について。

男女の思考の違いと男のおしゃれクライシス

ふと思ったことがある。

 

女性と男性の食べ物とファッションに対する考え方ってちょうど逆なんじゃないか。


女性

【食べ物】

別に好きじゃなくても身体に良いから、自分の体質を改善してくれると信じているという理由で頻繁に買ったり食べたりする。(いつも食べたりスーパーで買ったりしているが、別に好きってわけじゃない)

【服】

似合うとか似合わないとかではなく好きじゃないものは着たくないし、絶対買わない。故に試着しなくても気に入れば買う。

似合わないと思ったら歳のせいとか髪型のせいだと思う。見た目も含めてキャラというのを仕事の時は甘んじて受け入れるが、プライベートの時までは受け入れられない。

 


男性は逆で

 


【食べ物】

同じお金を使うのであれば、好きなもの(その時食べたいもの)を選んで食べたい。食で満足感を得たい。

【服】

こだわりはあるのだけど、

似合っていないと言われるのはイヤだし、ある程度第三者的な目線で見て、別に好きという程じゃなくても似合って、自分のキャラや身の丈に合ったジャンルやデザインの服をその時の予算感である程度消去法で買う。どうでもいいところは最低限しかお金をかけない。

 


(特に女性は日頃の抑圧されている程度とかストレスとか彼氏とか色々関係してくるとは思うけど)

大雑把に言って素の状態だとこんな感じの人が多い気がする。

 


これって普通に考えると

女の人の方がお金がかかるような気がするんだけど、お金をかけるポイントにあまり根拠がないような感じなんですよね。

会社だったら予算申請とか絶対通んない感じの。

 


しかし結婚して女性が家計を握ると男性には出費に対してやたらとその根拠を求める。

しかし女性ってひとつひとつの部分のこだわりに対する金額があまり高くないから、「雑費」「食費」みたいのに紛れ込ませる事ができる。安いからいいでしょ、みたいな話になる。

服もウィメンズは安いのがいくらでもあるからストレス発散的に試着せずに服を実店舗でもネットでも買っちゃう。

 


男はストレス発散で服を買うと言うよりは、見栄(みえ)とか頭の中のセルフイメージと実際の自分を近づけるためだったり、男性性に対しての自信のなさを払拭したいと思うのが服を買う強いモチベーションだったりするので、

歳を重ねるとこの辺と折り合いがつくようになってきて、自分の定番みたいのを長く着る、みたいな感じにシフトする。

 


でも実はそれと同時に失われていくものとして

単純に「自分が好きな事、感動したこと」をベースにものを選んだり、服を選んだりするのが難しくなっていく。

自分が何が好きなのか、何に感動するのかわからなくなっていく。

おっさんになると一部の人しかそれができていない気がする。

 


これはすごく悲しくて、男性で自分はファッションが好きだと思ってきた人、特にファッション以外に趣味というかプライドというか打ち込める好きな事を持っていない人にとっては鬱になりそうなくらい辛い事実だと思う。

 


ファッションは空っぽなのだ。

だからこそ、みんなカメラだの絵だの楽器だの料理だのいい歳をしてからやり始めるのではないか。

ここ最近、ずーっとメタレベルでその空っぽが怖いと思い始める人はどんどん増えている気がする。ファッション雑誌の特集とかも物欲を煽るというより、その後ろに自分の空っぽを埋めたい、という強迫観念を感じる。

やはりみんなその空っぽに耐えられないのだ。

ファッションは空っぽでいい、と服を買い続けられるのはやはり若い子達なのだ。

 


なんとなく、自分の好きを犠牲にしてきたツケがおっさんになってまわってきているような気がする。

 


なんとなくだけど、多分女性の多くはここまで深刻に考えないと思う。

もっとウジウジせずにスパッと根拠のない好きや嫌いで判断する気がする。

 


結局女性は偉大だし、男性にとって人生のパートナーとして女性はすごく大事で見習うべきところがいくつもある。

 


僕は男が1人でも生きていけるなんてウソだと思う。

 


女ならわかるけど。