オタクとネルシャツと海外カルチャー・サブカル②
【スケーター (1970年代以降〜)】
一言で言うと一見ガラが悪く見える
「やさぐれKIDS」な感じ。
日本で言う西海岸系とは
サーフと70年代スケーターの雰囲気を指すことが多い。
また日本でストリート系というと漠然とゆったり目サイジングを指す。
ネルシャツについてはペラッペラなチープな感じのやつを1番上のボタンだけ留める、1番上まで全部留める、カットオフ系のものと一緒にボタンを留めずにラフに着るとかいくつかパターンがある。
またスケートをする格好という名目上、
靴は必ずスニーカー(VANS)である。
個人的にはワーク中心のアイテムに
・ネルシャツを腰に巻く
・半端なパンツ丈
・キャップ後ろかぶり
・ソックス見せ
・袖・裾のカットオフ
・フードかぶり
・長袖の上に半袖の重ね着
あたりのやさぐれKIDS感を醸し出す
小ネタを効かせることが
スケーターたらしめるポイントだと思う。
全体にスキニーなバランスだろうがこれをやればスケーターっぽいというか。
80年代以降のいわゆるスラッシャー系はUSハードコア・ヒップホップ等との相互作用による影響やスケート以外にもBMXとか所謂エクストリームスポーツとの結びつきによって、初期スケーターのナイーブな雰囲気からより過激で厳つくマッチョなイメージになっていく。
1番下のスイサイダル・テンデンシーズの写真のスタイルはむしろギャングスタに近い。
また、スケーター全般に言えることだが、スラッシャーマガジンのロゴやらスイサイダル・テンデンシーズのロゴのキャップとかアイコン的なグラフィックを取り入れるより、全体的に無地で地味な感じの方が本当にスケートやってそうで雰囲気があり実は上級者に見える。
ちなみに最近やたら流行ってる袖にライン状のグラフィックが入ってるロンTもスケーター由来。
VANSのスニーカーのソールに入ってる市松模様とかの「テープ」から派生したイメージではないか?と思う。
【ヒップホップ(ギャングスタ)】
ヒップホップでネルシャツを多用するのはスラッシャーと地域的にも近い西海岸のギャングスタ系だろうか。青系のシャドーチェックを1番上まで留めてネックレスをすると雰囲気。
スケーターと比べてもっと上下共にオーバーサイズ。
スケーターの「やさぐれKIDS」感よりもとにかくギャングっぽい「ワル」な感じを強調するとそれっぽい。また全体をワントーン気味にするといきなりそれっぽくなる。日本人はサングラスとヒゲは必須。
あと1回で終わりです。